endless 山田正亮の絵画2017-03-24

★endless 山田正亮の絵画
京都国立近代美術館

この作家の作品は、
とても気になっていたので観てきました。
70年代に初めてみたのですが、以来、ファンです。
彼は「かいぶつ」というより、「ほんもの」の画家です。
今回は、回顧展という形ですので、
この作家の姿を十分に考えることができました。

どんな生き方をした人であるかは知りません。
頑固なスタイルの持ち主であり、
曲がったことが嫌いな
ストイックな画面構成から、
建築関係に携わったていたことがあるのかなと思っていた所、
兵器製図の仕事をされていた方でした。
徹底的な探索ぶりには
ガツンと圧倒されるし、
迷路に引きこまれた感覚でした。

《絵画と契約》
真摯にその契約を全うされたようです。
が、タイトルの《endless》であるかどうかはわかりません。
作家は作家なりに、時間を区切っているはずです。
だからこそ、末期には、
作家なりにある種の結論が出せるのでは、、、。
しかし創造意欲は《endless》。
 

90年代の最晩年作品「Color」には、
画家の《悟り》みたいなものが描かれています。
この作品が、最期の到達点ということでしょうか?